2008年(平成20年)3月10日号

No.388

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競馬徒然草(133)

―関東に期待の星― 

  混戦の様相を見せる牡馬クラシック戦線で、弥生賞(GU、中山・芝2000)は皐月賞トライアルとして注目された。皐月賞と同じ中山で距離も同距離。文字通りトライアルだから、各馬の力を測る上で興味のあるレースだった。3着までに入った馬は皐月賞への優先出走権が与えられるので、特に獲得賞金の少ない馬にとっては、是非とも優先出走権を獲得したいレースだった。
 優勝したのは2番人気のマイネルチャールズで、2着は1番人気のブラックシェル。まずは順当な結果に終わったが、3着には7番人気のタケミカヅチが食い込み、皐月賞への優先出走権を獲得した。辛うじて今後に期待をつないだ、というところだ。勝ったマイネルチャールズのほうは、はこれで3連勝。しかも京成杯(GV)に続く重賞2連勝で、皐月賞への見通しを明るいものにした。先行してゴール前で抜け出すレース運びには安定感があるし、中山のコース向きといえる。
 ところで、このところ西高東低の傾向が続く中で、今回のマイネルチャールズ(稲葉厩舎)の優勝は、久しぶりの関東馬の快挙だ。今後、関西の有力馬が続々と登場するので予断はできないが、今年は西高東低の流れを変えそうな気配だ。関東に「期待の星」誕生というところだ。

( 新倉 弘人)

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