昨秋、韓国旅行に出かけるに至って必需品としてデジタルカメラを購入した際に、DVDレコーダーも一緒に求めた。長期間留守にする時でも、VHSのようにテープ交換をしなくても、予約をすれば内臓のHDD(ハードデスク)にどんどん取り込めて至極便利で、ご機嫌に使用していた。
ところが、1年にも満たないというのに調子がおかしくなった。HDDに収録したものを再生しようとすると15分ぐらいで停まってしまう。新しく収録もできるが、その再生も同じく途中で停まってしまう。「故障だと思ったら・・・」というページを繰って書いてある通りにやってみたが、やり同じ。
修理を依頼して状況を話すと、HDDの交換になる可能性が高いと言う。保障期間内だから交換してもお金はかからないが、そんなことより重大なのは収録されている総てのものがダメになってしまうこと。既にダビングを済ませたものも幾つかあるが、内臓しておいた方が見易いし、あとでまとめたり、CMの部分をカットして編集しようと思って、大部分のものは残してある。なんとかならないものか。修理を待つ一週間は気がきではなかった。
こちらの意を汲んで「中のものを総てダビングしてから、HDDを交換しましょうか」と言ってくれた。それが出来るならこんな有り難いことはない。ところが再生同様、ダビングも出来ない状態になっていた。もう諦めるより仕方がない。泣く泣くとはあの時のこと。
電気製品も当たり外れがあるらしい。そう言えば洗濯機でも修理ばかりしていたものもあった。「機械は万能ではありませんから、過信は禁物です。取っておきたいものは残しておかないでダビングすること」と言われ、後でよく読んだら取り扱い説明書にも同じことが書いてあった。
「使い過ぎじゃないの」と皆に言われた。酷使し過ぎたのかな、とちょっぴり気が咎めたが、この猛暑でノートパソコンのHDDが故障しているというニュースを聞いた。暑さで熱を持つので、机とパソコンの間に水を入れたペットボトルを二本置いて隙間を作り、熱を逃がすといいらしい。パソコンに取り付ける小型の扇風機もあるとか。
うちのDVDレコーダーも熱でやられたのかも知れないと思った。ガラスの扉がついたテレビの置き台にVHSやケーブルテレビのチューナーと一緒に入れてある。最初からレンガで隙間を作ってあるが、日中閉め切った家でガラス扉も閉めてあると通電した時にはかなり熱くなるのでは。いずれにしても機械を過信しないこと。痛い教訓であった。
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