2000年(平成12年)12月10日号

No.128

銀座一丁目新聞

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花ある風景(43)

 並木 徹

 このほど日本アイスランド協会(会長、渡辺淳一さん、法人会員41社、個人会員123人)の総会が開かれた(12月3日・東京プリンスホテル)。この機にアイスランド事情をお伝えしよう。
 来年の5月ごろ、アイスランド大使館ができる。これまで中国大使が兼務していた日本大使を専任とし、港区高輪4丁目に開設する。そのイベントとして「アイスランド・フエア」やコンサート、映画祭などのお祝い行事が準備されている。第一回「アイスランド・フエア」は平成2年11月、東京・渋谷東急文化会館で開かれ大盛況であった。協会が出来たのは翌年の11月で、爾来文化、経済交流をめざして10年になる。やっと一人前になった気がする。
 ここだけの話だが、アイスランドが中国に大使館を置いて、日本に設けなかったのは、一つは中国は国連の安保理事国である。もう一つは中国はこれから発展する大国であるということである。
 ここへきて日本もやっと存在感が認められたといえようか。
 昨今アイスランドへ出かける日本人も多くなったが、BS朝日が開局記念番組として「渡辺淳一の世界」を来年1月、放映する。その中にアイスランドの自然がふんだんに出てくる。前の大統領、ヴイクデスさんとの対談や若者たちの対話もある。
 総会の後、渡辺さんは一時間、講演をされた。その中でも若者たちの男女交際が日本と違ってきわめてオープンであると紹介した。たとえば、二十歳の娘さんの家に同じ歳のボーイフレンドが同棲している。親も妹も別にふしだらとは思わない。その男性がやさしくて気に入っているという。今後、結婚するかどうかは本人たちの自由意志によるそうだ。放映が楽しみだ。

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