2000年(平成12年)8月1日号

No.115

銀座一丁目新聞

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花ある風景(30)

並木 徹

 知人の田辺 恵三さんがユニークで味のある立派な仕事をされた。田辺さんが会長をしている日本健康麻雀協会が中国・雲南省の山村にこのほど小学校を建設、寄贈した。小学校の名前は日本健康麻雀希望小学校である。
 場所は雲南省の省都・毘明から西北へ約500キロ,標高3300メートールのところにある迪慶チベット族の州都・中甸がある。そこからさらに山道を車で3時間(約90キロ)走った山村、まずしい僻村である。
 建物は教室2 実験室1 教材室1 生徒宿舎1 先生宿舎1 食堂1 トイレ2 ビデオを見ると、校舎はコの字の形になっており、校庭もある。500坪ぐらいの広さがある。
生徒の数 50人(7歳から12歳)
建設費 300万円
 小学校の名前 「公立 日健麻希望小学校」
 田辺さんら協会幹部5人の訪中団は7月16日から4日間現地を訪問、民族衣装を着飾った村長、村民、生徒たちから歌と踊りの熱烈歓迎を受けた。
 開校式で田辺さんは「日中両国はもちろんのこと世界平和のために役立つ人間に成長してほしい。今後、お互いに書いた絵を通じて友好交流の輪広げましよう」と挨拶。5人の代表からサッカーボールや文房具などをおくった。
 この話のきっかけは日本健康麻雀協会が日本と中国で麻雀大会を開き、日中友好親善を深めてきた。1998年には中国国家体育総局は「マージャンはスポーツである」と公認した。その返礼として中国辺境の山村に小学校を建設することになったものである。
 シドニーオリンピックではチェスが公認競技として登場する。2008年北京でオリンピックが開かれたら、おそらくマージャンが公認競技になるであろうと田辺さんは期待している。
 5人の代表団は田辺さんのほか井出 洋介麻雀名人、理事長、田嶋 智祐さん、副理事長、斎藤 正さん、同、青木 敬一さん、日中友好協会交流部長、朽木 光春さんである。

  日健麻希望小学校の開校式(右端 田辺会長)

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