知人の田辺恵三さんが最近号のマージャン誌に「マージャンこそボケ防止に役に立つ」の一大論文を発表した。田辺さんは日本健康麻将協会会長で、マージャンのチエーン店も経営している紳士である。
厚生省の資料では2000年度の要介護老人(寝たきり老人を除)約20万人、これが2025年には40万人になると推計されている。
痴呆研究の第一人者の脳外科医の金子満男先生によると、老人性痴呆の大部分はその人の「生き様、生活環境因子」に関係しておこったものである。高齢者の年代別痴呆度は50代ー5パーセント,60代ー12パーセント,70代ー30パーセント、80代ー50パーセント、90代ー75パーセント、100代ー98パーセント「前頭前野」の機能低下が痴呆の始まりらしい。ここの機能は創造性,発想、機転、洞察力,応用,注意分配力,注意集中力,忍耐力,記憶力をはたす。機能低下を防ぐのはゲームが一番だという。マージャン、囲碁、将棋、花札、オセロ、トランプ、チエス、などががあげられる。「割と覚えやすい」、「面白くてながつずきがする」、「一人遊びより仲間遊び」をかねそなえたゲームがいいそうだ。となると、マージャンが最適ということになる。
東京・千代田区では10年前から区長杯をだして高齢者マージャン大会をひらいている。同じく品川区では田辺さんの協会と協力してマージャン教室を開き、好評を博している。
私見をいえば、マージャンはレジャーであり、心豊かににするスポーツ(中国では体育と認めている)である。更に付け加えれば、大泉逸郎さんの「なんでこんなに可愛いのかよ、孫という名の宝もの・・・」の歌をマージャンやりながらきけば、いうことはない。