2011年(平成23年)9月10日号

No.514

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花ある風景(430)

 

並木 徹

 

 青春とは心の様相をいう
 

 この10月、東京で陸士59期生の全国大会を開く。出席者は同期生244名,同伴者・準会員(亡くなった同期生の夫人)51名、合計295名を数える。昭和18年4月,陸士に入校した同期生の年齢はすでに85,6歳になる。現在、生存者約1000名。まずまずの出席者だと思う。

 卒業直前、敗戦となり志した軍人の道を閉ざされた私たちの戦後は『余生』であった。同期生たちはそれぞれの想いを持って各分野で働き、地域社会に尽してきた。今なお「たくましき意見,優れた創造力、もゆる情熱、怯惰を退ける勇猛心」(サムエル・ウルマン)を失っていない。全国大会では毎日新聞主筆・岸井成格さんの講演を聞き、自衛隊中央音楽隊の演奏に耳をかむける等数多くのイベントを楽しむ。なお、私たちが戦後どうのように生きたのか、雑誌『偕行』(別冊「花だより」)の3月号から「戦後を生きる」と題して連載を始めている。

 このほど今年の12月、喜寿を迎える知人の河村保男さんから「定年退職時(平成7年3月)に掲げた9項目」について貴重にしてユニークな便りをいただいた。「トシを取るのは速い。退職してから17年目、喜寿!とにかく元気に過ごしてこられた。ある団体から17年を総括しろと言われた」とある。河村さんは私が名誉校長をしていた「スポニチ登山学校」に生徒として入校、登山で体を鍛え、登山技術を学ばれた。さらに私が主宰する「マスコミ塾」で文章の勉強をされた。もと都内の中学校の校長である。総括した9項目を紹介する(その成果を河村さんが△,○、◎で採点する)。

  1. 健康維持に毎日速歩・30分から60分やる。「報告」前半仕事上△(バスに乗らず歩く)後半から現在◎(雨の日も合羽を着て、今のところ心臓に心配なし)
  2. 今までの趣味を充実させる。「報告」読書、作文、音楽鑑賞、スポーツ観戦(TV観戦を含む)現役時代より熱中!○
  3. 新趣味を見つけて、夢中になる。「報告」〒局巡り、登山、卓球、旅行、観劇(歌舞伎)、ミュージカルの鑑賞(劇場に禿頭異彩を放つ)◎
  4. 今までの友と絆を深め、さらに新しい友を作る。「報告」幼少時代の友=毎年3回は会う。現職時代の友との繋がり継続,他校種の退職教師とも友達に、教育界以外の友人も多数できた!◎
  5. 退職仲間に感謝しグループの世話をする。「報告」世話人役・「都退職校長会(10年間)」「研究団体(〜17年間)」「友人の会」三つ◎
  6. 後輩のために役に立つことをする。「報告」現役教への資料提供、教師志望の学生を指導する機関の講師(継続中)◎
  7. 奉仕活動をする。「報告」特別支援学校、病院の入院患者などに教え子と「音楽提供活動」継続中!◎ 活動スタフも演奏家も教え子たち。
  8. 故郷の親族との交流を密にする。「報告」家内4姉妹と中国旅行に出かけた。関東住まいの親戚とも勿論 ○
  9. 家事等にも積極的に参加する。「報告」炊事(朝食の準備等)風呂洗い等、老老助け合い活動を開始した!△

各項目についてさらに詳しく述べる。私など足元にも及ばない。すごいバイタリティーである。この分では100歳間違いなしと、保証する。