2013年(平成25年)7月10日号

No.579

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茶説

参議院選挙の意味するもの

  牧念人 悠々

 参議院選挙は7月21日投票が行われる。各種世論調査は自民党の圧勝を伝える。それらの予想を勘案して自民党は選挙区で49議席、比例代表で22議席取れば71議席とると独断と偏見で予想する。非改選議席の50議席を加えれば121議席に達する。これに公明党の11議席(選挙区4、比例代表7)、非改選議席9議席を加えれば与党は141議席となり「安定多数」となり、「よじれ国会」は解消する。有権者の望むところは「よじれ解消」かもしれない。これが参院選挙の最大の意義である。選挙の動向を決める「無党派層』(30パーセント)も東京都議選挙の結果を見れば半分以上が与党に投票しているので「自民圧勝」の空気を後押しするであろう。投票率も前回は57.92%であった、投票率は低くなるとの予想が濃厚だが、今回はネットによる選挙運動が解禁になったので投票率が上がるのではないかと思う。

 前回の参議院選挙(平成22年7月11日投票)と比較してみよう。

民主党と自民党の得票数・率及び議席数
党派 比例代表 選挙区 合計
議席
得票数 得票率 議席 得票数 得票率 議席
民主党 18,450,139.059 31.56% 16 22,756,000.342 38.97% 28 44
自由民主党 14,071,671.422 24.07% 12 19,496,083.000 33.38% 39 51

(第22回参議院議員通常選挙 Wkipediaより)

 今回、民主党は選挙区15議席、比例代表7議席と予想される。改選議席が44議席だから半減する。前回獲得した選挙区2,275万票、比例区で1,845万票の数字は期待できない。政党支持率を見ても自民党38パーセントに対して7パーセントに過ぎない。3年前は民主党政権であった。閉塞感ただよう世の中、民主党の統治能力の無能をさらけ出した時代であった。それでも選挙区で自民党に敗れたが比例区で勝った。今回は大きく様変わりした。

 有権者の関心事は「景気対策」と「年金・医療・介護」である。”アベノミックス“のおかげで自民党は順風万般である。景気指標はすべて上向きである。これに「成長戦略」がうまくいけばいうことはない。有権者はそれへの期待を込めて投票行動を起こす。いま日本は憲法改正、原発の是非、歴史認識など国を二分する問題の解決が迫られている。政治を語りたがらないという日本の若者よ、まずは投票所へ足を運ぼう。