2010年(平成22年)9月1日号

No.478

銀座一丁目新聞

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茶説

85歳、男のひとりごと
 

牧念人 悠々

 85歳になった(8月31日)。朝6時、庭に水をまき少し草取りをする。前日、毎日新聞西部本社から毎友会の開催、物故社員追悼会の案内と共に「会員の近況」が送られてきた。近況を寄せた者125人(4月6日)。体調が悪い者もいるが返信を出すというのは元気な証拠である。西部本社代表を務めた白根邦男さんは「3月上西夫妻(もと西部本社代表)と屋久島に登山?に行きました」。同じく元代表の迫田太さんは「昨年8月心臓手術後、正常に戻り、元気にすごしております」とある。私は「天寿は 神のはからひ 春の夢」と書いた。

 年とともに体力が衰えている。年々ドライバーの飛距離が50ヤード落ちている。8月23,24日軽井沢に一泊して2日間、社会部の仲間5人と共にゴルフをした。この会は22回も続いている。一時は5組も集まるほどであった。年々参加者が少なくなっている。この猛暑の中、2日間続けてゴルフをしても疲れを感じなかったので体力はまだあるようで、自信がついた。ゴルフに参加しなかった板垣雅夫君が初日に顔を見せ、イタリア料理の晩さん会に付き合ってくれた。その心根が嬉しい。

 軽井沢から帰って九段の事務所に顔を出すと同期生の野地二見君が何やらものを書いている。聞くと「パール判決書のことを書いている。パール判決書には当時の世界情勢も書かれている。当時、日本の法律学者が東京裁判にどのようにかかわったかもよくわかる。戦後日本を弱体化させたのは東京裁判で、実に大きく影響している」と言う。そこで早速、「共同研究・パル判決書・東京裁判研究会」上・下講談社学術文庫)を購入、目下「パル判決書」(上)を読んでいる。880ページ(下・805ページある)もある。いずれその成果を発表したい。

 水野正人さんから頂いた誕生日のお祝いの手紙には含蓄にある言葉があった。水野さんは仕事がら1976年のモントリオールオリンッピクからすべてのオリンッピクを見ており、そのほか多くの世界のスポーツ競技を見ている。そこで勝者の共通点を見出す。競技に集中するだけでなく常にノビノビ、身体がムチのように撓り弾力いっぱいに持てる力を発揮するという。水野さんは「ノビノビ」に注目する。一回しかいない人生をノビノビ過ごそうと提案する。なるほどと思う。これからは「ノビノビ」することを心がけよう。