2008年(平成20年)11月1日号

No.412

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(148)

―外国競馬の壁― 

 フランスの凱旋門賞に出走したメイショウサムソンの10着には、ガッカリしたファンも多い。「ひょっとすると3着以内、悪くても5着以内には入れるだろう」と予想する人もいたが、その予想は甘すぎた。それにしても10着はひどい。敗因はいろいろあるだろうが、要するに馬の力が劣るということだろう。優勝したザルカヴァ(3歳牝)はこれまで6戦6勝の馬で、これで7戦無敗。それも26年ぶりの3歳牝馬の優勝というから、大変な馬だ。こんな馬を相手にレースをしたのだから、メイショウサムソンも最初から勝ち目は乏しかったといえる。それにしても、改めて「世界の壁」を感じさせた。
 舞台をフランスからアメリカへ移す。遠征中のカジノドライヴ(牡3歳)が、カリフォルニア州サンタアニタ競馬場の一般戦に出走して勝ったという。次はブリーダーズカップ・クラシックに出走する。このレースは賞金総額500万ドルのアメリカ最大のレース。どんなレースになるか予測はつきにくいが、厳しいレースになりそうだ。しかし明るい材料もないではない。このコースを1度経験していることだ。前回の渡米の際は、ベルモントS(米3冠レースの最終戦)の前哨戦(ピーターパンS)で圧勝している。脚部不安のため本番は回避して帰国し、今回は再度の遠征になる。期待は大きいが、果たしてどうだろうか。

( 新倉 弘人)