2008年(平成20年)9月1日号

No.406

銀座一丁目新聞

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安全地帯(225)

信濃 太郎

「スポニチ登山学校閉校する」

 12年間続き449名の卒業生を出したスポニチ登山学校が幕を閉じた(8月23日・ホテル銀座ラフィナート)。最後の卒業生11期生に修了証書、12期生に特認の修了証書を授与したあと閉校式を行った。参加したものは1期生8名、2期生16名、3期生8名、4期生4名、5期生7名、6期生8名、7期生11名、8期生8名、9期生8名、10期生13名、11期生8名、12期生5名の合計106名であった。
 名誉校長の私は挨拶した。「平成8年から始まったスポニチ登山学校が閉校になるのは誠に残念である。阿久悠さんは「サガルマータ賛歌」でこう歌っています
さあ 時代があたらしくなった
萎えた心では進めない
うつむいていては先が探せない
暗がりは光を見るチャンスと
ふり仰ぐことをかんがえよう

ふり仰ぐことを考えましょう。みんなから尊敬され、頼りにされている尾形好雄校長のために「尾形登山塾」を作ってはいかがですか。急ぐことはありません。ゆっくり考えて結論を出せばよいでしょう」と提案した。出席したスポニチの石井真人事業局長は賛同し「スポニチとしても応援する」と応じた。
 スポニチ登山学校の校則の一番の眼目は「常に情誼の厚い人間たれ」である。これは人間の絆の根本である。厚い情誼さえあれば道はおのずと開けると思う。
登山学校では1年生の終わりに卒業論文を課す。もちろん写真でも歌でもよい。これが11冊の冊子となって残っている。この日は「サガルマータ特集号」として各期の優秀賞、感動賞、特別賞を受けた作品を収録したものが配られた。よい記念になるであろう。
席上、名誉校長にスポニチ登山学校同窓生一同から感謝状が贈られた。プレゼンテーターは山を通じて結ばれた藤原昭生さんと香織夫妻であった。感謝状にいう「わたくしたちはスポニチ登山学校に入校し多くの仲間に巡り合い厳しくも楽しかった山行を通して夢と希望と前向きに生きる勇気を与えられましたこんな素晴らしい学校を創設していただいたあなたに感謝の意を表します」また、8期生の国分リンさんから花束が贈られた。私にとって望外の喜びであった。ここ数十年このような嬉しいことはなかった。
「サガルマータ賛歌」の続き
きっとことしは
きっとことしは
それぞれの人の胸に
快挙の旗が立てられる

スポニチ登山学校同窓生が山行に励み、ますます健勝であることを祈る。顧問の星野光さん、尾形校長、住吉仙也ドクターなど講師のみなさの今後のご活躍を祈念してやまない。
さらば スポニチ登山学校よ・・・


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