2001年(平成13年)7月1日号

No.148

銀座一丁目新聞

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花ある風景(62)

 並木 徹

 藍書房の小島弘子さんと渡辺ゆきえさんがこのところ、銀座の事務所に姿を見せず、忙しいそうにしていた。何をしていたのか、やっとわかった。藤田幸子さんの「インターネットは介護主婦の救い主」と言う本づくりに飛び回っていたらしい。6月21日久しぶりに会うと「この本はベストセラーになるわよ」と藤田さんの本を渡された。
 なるほど、面白い。親の介護のかたわらはじめたホームページが意外や意外介護者の輪を広げ、英訳と仏訳も加わって、その輪が世界にひろがった。
 試みに藤田さんのホームページを開いた。筆者は39262番目の訪問者であった。インターネットは夢の直路(ただじ)、ついで「ようこそ 幸子のホームページへ」とでてくる。開設は1996年10月9日だ。早くもこの本のPRである。「私の介護とインターネットの体験を綴った」とある。この人は仕事のできる方のようで、なにごともテキパキとしている。「自己紹介」をクリックする。
 夫の郷里(広島県新市町)で夫と11年前、脳卒中で倒れ、立つことのできない姑を「寝たきりにしないで」介護してきました。夫の妹が是非母の世話をしたいといいまして私は現在、介護はお休みしています。義母の介護の合間にインターネットをはじめ、4年前、簡単なWEB PAGEを開設しましたら、多くの方の暖かいお励ましやらご指導で「幸子ノホームページ」は少しずつ進歩して参りました。WEB PAGE上では思いがけないことが可能で、インターネットのこれからの発展が楽しみです・・・とある。
 藤田さんのホームページはいまや「介護相談賭け込み寺」の感があるそうで、さまざまな交流を生み出している。その体験に基づいた提案は、介護している人がパソコンを使えるようになると、暮らしがどう変り、自分の生き方も豊かになってゆく事をはっきりと示している。
藤田さんのホームページのアドレスは 

http://www.fuchu.or.jp/~sachiko3/

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