2000年(平成12年)11月10日号

No.125

銀座一丁目新聞

ホーム
茶説
追悼録
花ある風景
横浜便り
告知板
バックナンバー

花ある風景(40)

 並木 徹

 社民党の党首、土井 たか子さんが出演した6月の総選挙のテレビCMで、全日本シーエム放送連盟のテレビスポットCM部門の銀賞を受賞した(11月1日)。
 このCMを多くの視聴者が記憶しているであろう。ガングロの少女が「いいじゃん、変えてよ」と話し掛けると、エプロン姿の土井さんが怖い顔して「かえないよ!」とかたくなに護憲を印象づけた。迫力があり、訴えるものが簡潔、明瞭であった。いいCMであった。
 前日の10月31日、土井さんは第13回「国際女性映画週間」のパーテーに出席している。その席上『赤松 良子元文相がドキュメンタリー映画「夢は時を越えて」に出演しているといって驚くにあたらない。私は、出演した選挙のCMで表彰されることになっている。私の顔が怖いといって、あのころ、赤ん坊が泣き出すと評判をとった』と挨拶、会場をわかした。
 思えば、このCMで存亡の危機が伝えられた社民党を救ったのである。確実に減るといわれていたのに、19議席を確保、選挙区で231万票、比例で560万票の支持をえた。しかも10人の女性議員が誕生した。他の党の女性議員は自民8人、民主6人に比べても多く、21世紀に向けて伸びる党という印象を与えた。改憲論に共鳴するような時代の気分に一矢むくいたようなCMでもあった。
 CMおそるべし!いまのテレビ番組はくだらないものが多すぎると思っていた。いまさらのようにテレビの効用を教えられた。

このページについてのお問い合わせは次の宛先までお願いします。
www@hb-arts.co.jp