2000年(平成12年)10月10日号

No.122

銀座一丁目新聞

ホーム
茶説
追悼録
花ある風景
横浜便り
告知板
バックナンバー

 

花ある風景(37)

 並木 徹

 シドニー五輪での日本野球チームの惨敗に、野球ファンの怒りはすざましい。その怒りは4年後のアテネをなんとかせよという催促でもある。10月1日号にひきつづきこの問題を取り上げる。
 まずスポニチ読者室に寄せられた「怒りの声」をまとめる。
 何故、こういう時、国を挙げて一本にまとまることができないのか、ナショナリズムのなさを嘆く。渡辺オーナー、中日オーナーの発言はそれなりの立場のある人としては了見がせますぎると訴える。また、日本の野球が世界レベルで年に一回人気度、実力を示す大きなチャンスだとして、日本野球関係者が力を一つにしてぶつかれば、勝てたと思うと悔しいとその思いをつづる。
 新聞、テレビに対してもオリンピック拒否チームの球団に対して何にも言えないのかと非難している。さらに、野球人口が減っているいまプロ野球関係者は今回の結果で野球離れが進むという危機感を持ち夢ある野球をみせる環境を作ってほしいと提案さえしている。
 渡辺オーナーをはじめセ側球団もプロ野球だけでなく、日本の野球の発展を心から願っていると思う。野球の底辺を広げ、プロ、アマの交流をスムースにしなければ、日本の野球は大きく育っていかない。四年に一度、五輪野球が開かれる。どう対処するか、大局に立って判断してほしい。国民の声を無視してプロ野球の発展は望めない。
 そこで、提案したい。

1、日本の野球の発展のために五輪チームはプロ・アマ合同編成とする
2、五輪チームは最強のメンバーで編成する。監督も例外ではない
3、プロ選手の五輪出場のためセ・パ両リーグは試合日程をふくめて協力する

 みなさんいかがですか。

このページについてのお問い合わせは次の宛先までお願いします。
www@hb-arts.co.jp