2000年(平成12年)7月10日号

No.113

銀座一丁目新聞

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横浜便り(9)

分須 朗子

 夏至は昼が一番長い日だと、子供の頃から思いこんでいる。

 好きな日だ。今年は、6月21日水曜日。

 太陽が最も北に寄って、北回帰線の真上までやって来る。

 赤道より上の北半球、つまり日本列島においても、1年のうち昼間が最長という算段になる。なんて理屈はよく分かりませんが。

 実際は、夏至の頃は梅雨の真っ最中なので、日照時間はむしろ冬よりも短いと、"空の本"で読んだこともある。

 夏が大好きというわけではないが、"夏が来たよ!"という知らせにトキメクかんじだ。

 暦をめくり、四季がめぐる...新しい季節が繰り返し訪れる。

 日本に生まれて嬉しいと思う。

 夏の季節(陽暦)の相聞歌。

<夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ>

>夏の夜は短いなあ(きよはらのふかやぶ)     

<契りけん 心ぞつらき 棚機(七夕)の 年にひとたび 逢ふは逢ふかは>

>会えるかな会えないかな(よみひとしらず)

<白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答へて 消なましものを>

>・・・・・・・(ありはらのなりひら)

<うたたねに 恋しき人を 見てしより 夏眠キモチいいな 昼下がり>

>夏至にはお昼寝、しましょうね(あきたこまち)



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