新山 恭子 |
7月20日号から当分の間、「夢の一口メモ」をお送りします。
本文の中に「男性性」という言葉が出てきます。ユング心理学では、男性であっても、内面には「女性性(アニマ)」というものがあり、これがその男性性の魂ともいえ、「温かさ」「豊かさ」「もやもやしたあいまいさ」などを表しているといいます。女性は、社会の中で女性らしさを期待され、内面に男性性(倫理、思考など)を潜ませています。心理的にアニマとアニムスがバランスよく働き合うと、より魅力的な人間に近付けます。
今までは役割分担時代といって、「男らしさ」「女らしさ」を有形無形に求められた時代でした。これからはアニマとアニムスを抑圧せず、自分らしさを表現する必要があるでしょう。気付かずにいる男性性、女性性が夢の中で、友人や知人などの姿をかりて現れてきます。彼らと対話して「自分らしさ」を取り戻してはいかがでしょうか。