夢の一口メモ(四)

新山 恭子

 7月20日号から当分の間、「夢の一口メモ」をお送りします。

内面の影と対話しょう

 本文の中に「男性性」という言葉が出てきます。ユング心理学では、男性であっても、内面には「女性性(アニマ)」というものがあり、これがその男性性の魂ともいえ、「温かさ」「豊かさ」「もやもやしたあいまいさ」などを表しているといいます。女性は、社会の中で女性らしさを期待され、内面に男性性(倫理、思考など)を潜ませています。心理的にアニマとアニムスがバランスよく働き合うと、より魅力的な人間に近付けます。

 今までは役割分担時代といって、「男らしさ」「女らしさ」を有形無形に求められた時代でした。これからはアニマとアニムスを抑圧せず、自分らしさを表現する必要があるでしょう。気付かずにいる男性性、女性性が夢の中で、友人や知人などの姿をかりて現れてきます。彼らと対話して「自分らしさ」を取り戻してはいかがでしょうか。


 ★新山 恭子(にいやま・きょうこ)1948年(昭23)12月21日、東京都生まれ。東亜国内航空(現JAS)客室乗務員として勤務した後、秋山さと子氏に師事しユング心理学を研究。現在は産能大学経営開発本委嘱講師を務めるかたわら、ドリームコンサルタントとして講演、研修などで活躍。ラジオ日本「新山恭子のドリームトーク〜夢はあなたへのメッセージ〜」(日曜後5:35)のパーソナリティーとして出演。 


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