勇退した国松孝次前警察庁長官の参議院選挙出馬のウワサが出ている。一部の人たちが推しているらしい。後藤田正晴さんはじめ優れた警察官僚出身の国会議員は少なくない。


 国松さんは伊東正義さん(故人)が第二次大平内閣(79年11月から80年7月まで)の官房長官時代、その秘書官をつとめられた。また元総理の宮沢喜一さんをはじめ同派の人々とも親しいといわれる。従って政治の周辺と無縁ではない。


 国松さんにとって一生不覚は、平成7年3月、自宅前で銃撃され重傷を負ったこと。公邸と違って私宅(マンション)では警備が十分ではなかったのが不運であった。


 もともと、長官公邸は千代田区にあるものの歴代長官はここを使わず、自宅を新築中一時使った長官がいたぐらいで、私宅から通勤している。だから一概に国松さんをせめるわけにはいかない。


 酷な言い方だが、治安をあずかる最高責任者が危機を未然に防げなかったのは批判されても仕方あるまい。


 マキヤベリは「我々の運命は我々自身の意思によって大きく変化する」といっている。


 国松さんは退官後をなお運に身をまかせようというのだろうか。


              
                       

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