銀座一丁目新聞

茶説

日本記者クラブ「2018年予想アンケート」

 牧念人 悠々

今年1月4日付で日本記者クラブ個人会員退会届を出した。その文面は「寄る年波に勝てず昨年は一度も会合に出席せず、クラブ会報が唯一のつながりであった。此処に退職届を提出する。『初春やそろそろ用意死出の旅』」というものであった。「2018年予想アンケート」が送られてきたので今年はどのような年になるのか、考えてみたい。

【1】12月31日現在のわが国の首相は誰か
(安倍晋三)
9月の自民党の総裁選挙で当選するのは安倍晋三であろう。野田聖子総務相が総裁選に立候補する。その志が良い。いずれ総理の座を射止める時が来るかもしれない。
【2】国会が憲法改正を発議
(する)
発議には衆参それぞれ3分の2以上の賛成が必要(注・憲法96条)
私は憲法改正に賛成なので衆参両院で3分の2以上の与党議員を擁する今発議すべきだと思う。もっとも世論調査では憲法改正反対が50%を超える。日本は平和にどっぷりつかっている
【3】12月31日現在米大統領はトランプ氏で
(ない)
トランプ大統領はクレムリンゲート(ロシアゲート)で失脚するとみる。トランプ大統領は大統領になる前モスクワで娼婦と戯れている写真を撮られている。これが公開されると問題になりかねない。さらにFBIの捜査により選挙中のロシアの関与が明らかにされればその地位にとどまることはまず出来ない。
【4】4月に任期満了を迎える日本銀行の黒田東彦総裁が続投
(する)
18代日銀総裁一万田尚登の名を思い出す。1946年(昭和21年)総裁に就任、戦後日本経済再建のため、日本銀行は金融面での絶大な権威を持ち、「一萬田法王」の異名を取り、1954年(昭和29年)辞任した。任期期間実に3115日に及んだ。黒田総裁のもと、デフレ脱却・物価上昇率2%の目標未だに達せず、総裁を安倍首相とてそう簡単に交代させるわけにはいかないであろう。
【5】米朝首脳会談が
(行われない)
6ヶ国協議、これまでの米朝協議を見れば北朝鮮は核・ミサイル開発をひそかに進めてきた。北朝鮮が核を放棄するとは考えにくい。とすれば首脳会議は行われるはずがない。
【6】日経平均株価の終値が3万円台にのることが
(ない)
GDPの成長率2.5%、名目GDP549兆円、日経平均株価2万2939円18銭、有効求人倍数1・55倍、消費支出0・0%、消費者物価指数0・8%(昨年12月25日現在)世界の経済成長率3・7%みられているが2万5千台を突破するかもしれいが…
【7】日本人がノーベル賞を受賞(ジャンルを問わず)
(する)
戦後73年間平和で過ごしてきた日本が世界に貢献するのは学問・文化・芸術分野でしかない。毎年授賞してもおかしくない。
【8】将棋の藤井聡太4段が8大タイトル戦のいずれかかで挑戦権を獲得
(する)
8大タイトルは竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、叡王を指す。
時間の問題であろう。何かを持っている藤井4段である。
【9】平昌冬季五輪で日本のメダルの獲得総数が、過去最大の10個(98年長野五輪)を
(超える)
長野は金5、銀1、胴4
平昌は日本にとって「地の利」を得ている。これに「人の和」を得ることが出来れば獲得は難しいことではない。
【10】大谷翔平選手は米大リーグでベーブ・ルースの100年前の成績(13勝11本塁打)を
(超える)
記録は破られるためにある。100年前の記録が破られていない事態おかしい。大谷二刀流の切れ味の凄さをアメリカ人に見せてやれ。