銀座一丁目新聞

茶説

「健康寿命はウエルネス マージャン普及で決まる」

 牧念人 悠々

知人の日本健康麻将協会会長田辺恵三さんは82歳というのに健康麻将(ウエルネス マージャン)普及のために「世界老年学会」(7月23日から5日間開催・サンフランシスコ)に出席、学会の国際部主任ジリアン・チエン(JILANN CHEN)女史と懇談、健康麻将の良さを訴えるなど涙ぐましい努力を重ねている。来年春には中国北京で「健康寿命はウエルネス マージャン普及で決まる!」と題したシンポジュームまで計画している。

「とつ国も健康麻将の良ささとり老いも若さを取戻しなむ」悠々

日本は高齢化社会を迎えた。90歳まで生きる男女の割合は女性が49.9%、男性25.6%。日本の長壽化は年々進んでいる。ここで問題なのは健康で生き生き生活ができる「健康寿命」と「平均寿命」の差である。女性が12.68、男性9.13だという。つまり女性が12年余、男性が9年余、寝たきりで過ごすということである。このために医療費がかさみ介護を必要とする。2025年には社会福祉費は50兆円を超す試算もある。このためには健康寿命を延ばすのがもっともな有効な手段だという。認知症発症の予防として脳トレーニング「ウエルネス マージャン」の普及が欠かせないというのである。田辺さんは昔から「賭けない。飲まない。吸わない」健康麻将こそボケ防止はないといっていた。麻将をやった人であればわかることだがさまざまに変化する麻将は面白く頭を使うし手先を動かすし4人で雑談は出来るし、友人の輪も広がる。これ以上の「ウエルネス」はない。「全国健康福祉祭」(愛称ねんりんピック・今年は9月秋田で開催・主催厚生労働省・地方自治体)に「ウエルネス マージャン」が正式種目として4年も前から参加しているのは当然であろう。

ともあれ健康を維持し生きる喜びを感じ、ふれあいの輪を広げることができる「ウエルネス マージャン」は高齢社会を迎えた日本には欠かせない知的・生きがいアームズ(武器)であるといってよい。

「ボケ防止心に響く牌の音」悠々