銀座一丁目新聞

花ある風景(609)

並木 徹

私にとって最後のゴルフ会

ゴルフを始めたのは昭和43年秋である。43歳の時であった。公式ハンデは18(私的は15)である。もっとも多くプレーしたのはスポニチの社長時代で、一年目は挨拶もかねて年間100回を超えた。印象に残るのはアイスランドの訪問した際、溶岩の石がごろごろしているゴルフ場で白夜のもとゴルフをしたこと。もう一つは毎日新聞の西部本社時代、長崎で豪雨の中でグルフの会をしたこと。次々にほかのゴルフア―たちがプレーを中止してゆく中、私たちの会のメンバーだけがプレーを続行した。陸士41期の後藤四郎さんが「戦場では弾が来て死ぬかもしれないが雨ではいくら強くても死にはしない」と言ったからである。終わった時は下着までびっしょりぬれであった。時に私は56歳。後藤さんは74歳であった。後藤さんは死ぬ96歳までゴルフを続けた。私は80歳を過ぎてからドライバーの距離が出ず面白くなくなった。友人の一人は「ゴルフは楽しむものです。スコアは同でもよいのですよ。アメリカの老人たちは愉快にプレーをしています」という。

昔はゴルフのスコアを日記帳によくはりつけた。そのうちの一冊を見ると、2007年8月16日と17日軽井沢72ゴルフ・東押タコースと東入山コースで社会部OB8人とゴルフをしている。スコアは初日OUT56,IN58,2日目OUT53,IN54である。さらに8月30日毎日旧友会ゴルフ会を相模原ゴルフ場でしている。参加者は13人で私のスコアはOUT57,IN54である。9年も前の話である。今は回数も減りスコアも120を超える。それでも毎年春と秋に毎日新聞社会部のOB連中とゴルフ会には出席するようにしている。毎回15,6人集まる。プレー後の懇親会の雑談が面白い。大いに刺激を受けるのは確かである。今年も9月4日に幹事の堤哲君からゴルフ会の組み合わせがメールで送られてきた。参加人員20名。91歳を過ぎた。もうそろそろゴルフはこれで最後にしようと思っている。記念にその案内を残しておく。

「第52回毎日新聞社会部旧友会懇親ゴルフ会」

「秋の気配を感じるようになりました。お元気のことと思います。組み合わせをお届けします。春が強風雨で中止となったため、基本的には春の組み合わせを踏襲しています。今回、初参加は滝川徹さん(68)と河野俊史さん(60)。優勝賞金は1万円ですが、準優勝・飛び賞に5千円相当が7つ。ご健闘を祈ります。
70歳以上にプラスハンデをつけています。70~+2、75~+4、80~+8、85~+12、90歳超は+18としています。

日 時:2016年9月30日(金)午前8時49分~イン5組

①永井康雄34(22+12)、清水光雄26、田中青史26、堤哲14(12+2)
=1人乗りカート

②牧野賢治44(36+8)、松尾康二36(32+4)、熊澤誠吾19(17+2)、河野俊史22
=4人乗りカート

③牧内節男33(15+18)石黒克己17(13+4)沢畠毅24(20+4)川合多喜夫30(22+8)
=4人乗りカート

④勝又啓二郎11(7+4)、吉沢孝23(19+4)、大島幸夫18(14+4)、滝川徹22

⑤中村恭一12(10+2)、 山本進11(9+2)、田中正延12(8+4)、畝村治男28(24+4)

場 所:若洲ゴルフリンクス
〒136-0083江東区若洲3-1-2 Tel:03-3522-3221
新木場駅下車(JR京葉線、地下鉄有楽町線、臨海副都心線)
クラブバス:7時10分、7時40分、8時10分(所要6~7分)

会 費:3千円(プレー費1万3860円、カート代は各自払い
=65歳以上税金割引、昼食別)