銀座一丁目新聞

茶説

日本アイスランド協会創立25周年大会開く

 牧念人 悠々

日本アイスランド協会設立25周年式典が開かれた(10月17日・会場・六本木ヒルズクラブ ザ・クラブルーム)。平成3年11月協会設立してから25年。会長は作家の渡辺淳一さん(在任17年間)、脇田朽彦さん(元スポニチ役員・総合推進本部長・在任8年間)、今回新しく会長となった衆議院議員・土屋品子さんと3代を数え、様々な思いが去来する。この日個人会員・法人会員など百余名が出席。歌手田代美代子さんが「愛の賛歌」など3曲のシャンソンを披露するなど楽しいひと時を過ごした。協会が誕生したのは「アイスランド・フェア」(平成2年11月・渋谷・東急会館)がきっかけであった。実はこのアイデアは雑談の中から生まれた。この年の1月、毎日新聞時代の知り合いの女性が越中島のスポニチ本社を訪ねてきた。前年の秋、毎日の科学部の記者の御手伝いでアイスランドに行った際、羊毛製品、陶芸品など特産品が目についた。これを日本に紹介すると面白いという話であった。この話が脇田朽彦総合推進本部長、植松孝幸君らの尽力とこの日、出席した佐藤充男さんの協力で「フェア」となって実現した。その翌年の6月アイスランドを訪問した際にヴィグディス大統領に頼まれた。「北欧5ヶ国で日本に友好協会がないのはアイスランドだけです」と。前年の11月14日スポニチ本社を訪れ、編集局で「この部屋には何処となく知的雰囲気が漂っています」と挨拶された女性大統領の頼みである。実現するのが日本男児の本懐である。作家渡辺淳一さんが会長を務めること17年、渡辺会長の話は当意即妙であった。後を引き継いだ脇田会長が8年。映画界に培った人脈と人柄で協会に力を加えた。この間、理事が変わり会員も入れ替わったがユニークな事業を展開して他の北欧4ヶ国の日本の友好協会に負けることはなかったと自負する。新会長土屋品子さんのもとさらなる飛躍を期待したい。