安全地帯(478)
湘南次郎
素朴な疑問
戦争はもうこりごりだ。その仲間も少なくなった。大正末期1926年に生をうけた老生は、支那事変、大東亜戦争(当時の呼称)の軍国少年、青年期を過ごし、まして、「志願で出て行くバカもいる」という陸軍の学校へ滅私奉公、尽忠報国の精神に燃え、一心不乱に受験勉強をして合格、卒業直前で終戦、いのち永らへ、一民間人として就職難、食糧難の憂き目にあいながら波乱万丈の青春を送る。でも悔いはないと負け惜しみを言っているが、戦争はないほうがいい。しかし、先日の国会を見て真の国防とはなんであるか、戦争を体験しない政治家におたずねしたい。
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- 平和ボケ
- 某日某駅前でのぼり旗を立てて戦争反対を叫んでいる青年の一団があった。かれらに聞いてみた。「もし、敵が攻めて来たらどうするの?」かれらは「日本が仕掛けない限り敵が来る戦争は絶対ない。憲法があるから」。人生の修羅場をくぐってきた老生、ビックリ仰天。しかし、いまの政治家にもこの平和ボケがいらっしゃいませんか?
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- 現実を見よ。相手はだれ?
- 中国が抗日70年軍事パレードの各種ミサイル(攻撃用であり、防御用ではない)は、どこへ打ち込むためのものか?お宅ではドロボウよけにカギ掛けますか?屋外灯や監視カメラはなんのため?易経に「治に居て乱を忘れず」とある。万国共通、日本も考えなくていいのか?少なくともせめて抑止力だけは?
そこで、声高に「戦争反対」をいうなら、相手が日本政府ではなく、攻撃用のミサイルや核をチラつかせ、強引に領土拡張を行っている近隣諸国に対して言ってもらいたい。スピーカーの向き、相手を間違えては困る。永久に戦争を放棄した日本に言うのはお門違いも甚だしいと思いませんか?変な所から変な所を通って変なお金が運動に入ってきていませんか?(日露戦争のスパイ明石元二郎のように)
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- 憲法大逆転
- かつて、右や左の政治家で、戦後の日本国憲法はアメリカの押しつけ憲法だと言って大反対をした人たちがまだいると思うが、特に大騒ぎした残党(?)や後輩が護憲、ゴケンと大騒ぎ。どうしたのか?
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- 気の毒な沖縄の宿命
- 先日テレビで沖縄の若い人が戦争反対、日本は専守防衛だと言われていたが、まさに沖縄は、圧倒的な米軍攻勢で手も足も出せず、専守防衛で玉砕したのをお忘れか?守る最良の策は抑止力、人は事前に避難できるが、国土沖縄県は逃げる訳にはいかない。無人の尖閣諸島を見て、県知事も冷静に侵略されぬ方策を真剣に考えてはいかがか?
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- デモ参加
- 沖縄や国会前等で煽られながら、反対デモがしばしば起きる。多くの人は意気に感じて参加されているのだろうが、晴雨に関わらず出動(勤)連日ご苦労さまだ。だが、本分の仕事や学業を休んだり、遠方から多額の交通、食事、宿泊費を払って参加する費用はどうするのか?自弁?失礼だが日当が出るの?組合活動でもないし、デモでは飯が食えないし、何か裏が?どうなっているの?
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- わがままもほどほどに
- 困ったことに民主主義で多数決は難しい。議員は国民の選挙で選ばれた方々だ。
その人たちが集まって法律をきめる。いくら審議しても小田原評定、そのうえじぶんたちの意見が通らないとなると、民意だアンケートといってマスコミなどを通じて煽る。成績はさておき学園紛争では優等生の諸氏は得意の場外ヤジ、とりとめのない長演説、牛歩、乱闘と、品性下劣のわがまま一杯、やりたい放題、ルールもへったくれもない。○○組の教育のツケか?親の顔も見てみたい。子供には見せられぬ光景だ。「それをやっちゃーおしまいよ」(柴又の寅)。神聖な良識の府の悲劇であった。税金払う身にもなれ。選良と能書きコクなら何とか他に方策は?
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- セクハラの不公平
- 女性はこわいと小学生だったころ男の孫が言っていた。スクラム組んで入場を阻止する女性の一団を排除しようとするとセクハラの怒号でワメク。では、委員長を取り囲んで男の上にしがみついたり、登ったりして乱闘の渦中にあった弁護士を含む赤や緑の女性議員たち、あれはセクハラではないのか?
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- リスク
- 警察、消防官に加え、自衛官もリスクの多い職業だ。戦争反対しようとしまいと、戦死者が出るときどうするか?深刻な問題だ。護国のため不幸にして犠牲者が出ればもちろん国はそれ相当の扱いをしなければならない。[それには憲法を改正し自衛隊を軍隊にする必要があるが(詳細略)]
戦争を知らぬ政治家に、ここで元海上自衛隊幕僚長の古庄幸一氏の産経新聞27.9.1の「自衛官は覚悟の上」というインタビューをご参考に。乱闘の議員よ、自衛官の高邁な決意を見よ!
いまさら「安保法案でリスクが増えるからやめる」などと言い出す隊員はほとんどいない。「自衛官をバカにするな」と言いたいですね。
(参考)自衛官の服務の宣誓「ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託に応えることを誓います」(部分)
自衛隊は国防が主任務であり、災害派遣や、インフラ整備のお手伝いが主ではない。(筆者)
(別件)指揮官の秘策、(小原台)の夢遥かヒゲの隊長佐藤正久(筆頭理事)の話が面白かった。
議長をガッチリスクラで組みガードしたのは、防衛大学校や海軍兵学校の棒倒しの棒を守る発想だったそうだ。老生もかつて軍の学校で何度も体験した懐しい思い出だ。まず、屈強な連中が棒の根元に坐ってスクラムを組んでガードする。これが基本だ。そのまわりを立った連中がスクラム組んでガード、そのまわりを遊撃手が抗戦する。佐藤氏は防大27期生応用化学(中谷防衛大臣は24期生)、防衛医大も同時に合格した秀才である。かれが手をあげて飛び出した瞬間、同志の屈強な若手議員が走り出、ガッチリ委員長をガードした。まさに往時の指揮官を彷彿する瞬間であった。佐藤がんばれ!