銀座一丁目新聞

茶説

平和の砦を築くコンサートを企画する

 牧念人 悠々

毎日新聞社会部の旧友の活躍はうれしい。友人の松尾康二君がこの夏広島で「人の心に平和のとりでを築くコンサート」開くことを知った。私は欠席したがこのほど開かれた社会部旧ゴル会(4月3日。東京東雲・若洲リンクスゴルフ場)の懇親会の席上、松尾君が主催するコンサートの案内、中国新聞に掲載され記事などがコピーして全員に配られた。原爆手帳を持つ松尾君は昨年8月、NPO法人「音楽は平和を運ぶ」を設立した。広島を原爆の街から音楽の街に、というのがNPO法人(松尾康二理事長)の設立目的。広島県知事が広島大付属高校の後輩で、県も全面的に応援している。彼の父親はカッパエビセン・カルビーの創設者。彼が前途を嘱望されながら毎日新聞を中途退職したのもカッパエビセンの売れ行き順調のためカルビーの会社を手伝うためであった。昨年秋に逢った時、「時々中国東北部に商用に行っています。カッパエビセンは中国でも人気です。三国志などを読むと中国は侠(きょう・おとこだて)の国です」と言っていた。

設立の趣旨によると「世代交代の時期でもある70周年を区切りに『平和であることは楽しい』と言う明るい発信があってもいいのではないか…『平和は楽しい』の目的を達成するには音楽が最もふさわしい」と考えたという。自分の故郷で人生の余白を社会貢献に尽くすのはやりがいのあることだ。

コンサートは7月26日広島文化学園HBGホール(第一部・指揮・田中裕子・第二部指揮・佐藤真)と8月9日上野学園ホール(指揮・フランス国立リヨン歌劇場 主席指揮者大野和士)でそれぞれ開かれる。4月1日から東京事務所も開設,

地球規模の活動をするという。がんばれと声援を送りたい。