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映像が女性で輝くとき 第11回東京国際映画祭 協賛企画カネボウ国際女性映画週間 ごあいさつ 国際女性映画週間は、昨年第10回を終了いたしました。12年間10回のあいだに私たちが上映した女性映画人による作品は、26カ国111本になります。女性は男性とは感性が違うからこそ、映画をつくる必要がある、という世界の女性たちの思いを大切に受けとめて、私たちはこの映画週間を守り育ててまいりました。そしてその成果は着実にあげられています。また、それが願いの一つだった日本の女性監督の輩出も、彼女たちの努力と研鑚によって叶えられつつあります。 第10回をひと区切りに、私たちは新しい一歩を踏み出します。アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、フィリピン、スリランカ、そして日本の女性監督、それに女性プロデューサーの作品を加えて、今年は7カ国13本のすばらしい作品をそろえることができました。日本の女性監督、浜野佐知さんは、これまでに300本近い成人映画をつくってきました。10代から映画監督を志した浜野さんは、いつか本当につくりたい映画がつくれる日を夢みながら、30年の歳月を過ごしました。そして今、初めて心から望む作品にとりくんだのです。多くの女性たちの応援を受けて浜野さんが完成させたのが、「第七官界彷徨 尾崎翠を探して」です。 昨年11月、私たちは女性映画週間の功労者として、羽田澄子さんとヘルマ・サンダース=ブラームスさんに賞状を贈りました。今回は、フィリピンのマリルー・ディアス=アバヤさんの顕彰を行います。今や名実共にフィリピンを代表する監督に成長したアバヤさんも、女性映画週間のレギュラー参加者の一人です。 今年も海外から国内から、たくさんの出品作のお申し出をいただきました。その内容は実に多彩で、女性たちの活躍がいかに本格的になったかを如実にあらわしています。しかし、どの作品にも共通しているのは、家族の愛と、ひるむことのない女性の強い意思です。 大量殺戮の時代だった20世紀から、戦いのない平和の21世紀を迎えるためには、女性の手による人間尊重の映画が絶対に必要だと、私は信じております。 本年もこの企画にご協賛くださいました鐘紡株式会社に、厚くお礼申しあげます。そして、いつもかわらぬ観客のみなさまのご声援に、あらためて感謝の念をささげます。 カネボウ国際女性映画週間ジェネラルプロデューサー 高野 悦子
●前売券1,000円 当日料金1,200円
主催=カネボウ国際女性映画週間実行委員会 TEL 03−3567−0633 このページについてのお問い合わせは次の宛先までお願いします。 |