

| 銀座俳句道場 道場試合第16回決着!! 7月の兼題は 「セミ」 「噴水」 「夏休み」 でした。 
 猛暑お見舞い申し上げます。 
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| 噴水の変化を表現した部分は、そのまま、楽しんでいた時間を伝えます。 | 
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| 夏休みが終わる、それは成長の時間。成長することの哀しみが「夕暮れて」で伝わります。 | 
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【入 選】
| 朝の噴水身透き通るまで立ちつくす     美沙 佇(た)ちぬ | 
| 噴水の向こう青春置いて来し 西村倭文子 | 
| うつせみの五百羅漢に吹き寄せり     清七 りぬ | 
| 唖蝉の静かに暑さ広がりぬ      高木みどり
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| 噴水の多き街ローマ鷹飛翔     坂元宏志 「鷹飛翔噴水多き街ローマ」 | 
【投稿句】 (順不同・赤い字は選者添削、◎は入選)
○噴水のスナップ写真はヴェルサイユ     竹男
 耳なりをセミが鳴いたと妻に問い
○拝啓と書いて筆置く蝉の声         ちあん
 木の上の子はターザンになる夏休み
            (なる)は削りましょう     
○陽をうけて 噴水の飛沫(しぶき) 虹になる   水蓮
 年をとり 待ってもこない 夏休み
 蝉、ミミズ 古今東西 薬なり
 蝉生る夜を穿ちて翡翠の翅         美沙
○空蝉のすがりしままの葉の孤独
 夏休み夢のつづきの祭笛
○鹿(しし)踊りの角に風立つ盆休み
 野良猫と距離近くなる夏休み       西村倭文子
○雨脚の見えて片側蝉しぐれ
 噴水にネオンの色の繁吹きける      清七
 夏休み空席ありと孫インド
 鳴けもせず唯しがみつく初蝉か       さと子
 母思う 時には強く吹き上げて
   「母思う噴水強く上がる時」
 火ぶくれて応援応援の夏休み
 嵐くる前ぶれの雲蝉時雨          小島弘子
○西空は未だ暮れきれず噴水に灯
   「噴水に灯が西空の暮れきれず」
 いのちの種握りて子等は夏休み
 噴水にタクト振るひと三拍子        高木みどり
○夏休み石鹸を買ういいにほひ
   「いいにおいの石鹸を買う夏休み」
 熟れ頃に華やぐ声やメロンの香      古井一歩
 産声にジャニーズ系よと夏の草
   「夏の草」は再考を。折角の産声ですから。
 夏草や光る川面に羽村堰
   「夏草や川音高き羽村堰」
 朝はなし夕に圍を張り蜘蛛座る
   「夕空に圍を張り終えし蜘蛛坐る」
○初蝉とメールの知らせ南から       河彦
 猫が追う蝉はかなくも命なり
 蝉と遊びし少年流転流転して
   「何処にか蝉と遊びし少年は」
 引出しも持ち帰る子ら夏休み        よし子
○噴水の向ふの夫は揺れてをり         
 始まりは噴水大河ドナウ行く        坂元宏志
 蝉時雨嵐の中の筆一本
 つれづれなるまま蜩の声澄めり       青木佳之
○長考の末噴水笑ひ出せり
 夏休み入荷とともに売り切れぬ
 近づけば一時止まるセミの声        芽衣子
○噴水のしぶきの中に犬遊ぶ
 短パンに若づくりしてみる夏休み
 蝉の声 お蔵隠居所 亡父の里        陽湖
   亡父の里のお蔵隠居所蝉の声
 噴水の尖(さき) 遥か先 八ヶ岳
   噴水の尖や遥かに八ヶ岳
 夏休み 腕白逃げ込む 亡姑の室
   夏休みの腕白逃げ込む亡姑の部屋
 噴水や待つ間を忘れ指を折る        悠々

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