ビックリニッポン日記 (7)

目黒 ゴン太

 梅雨入りしたにも関わらず、台風が来たり、真夏日が続いたりしていて、湿気も多いし、とても過ごしにくい時期となっているが、選挙が近いらしく、駅前では立候補者が演説を行っていたり、街の中を宣伝カーが走ったりして、にわか騒がしくなってきた。

 図らずも今月の初めに、私も20歳になったので、今まで少し遠い所の事のように思っていた「選挙」というものが他人事ではなくなった。その選挙についての関心の低さが、大変大きな問題となっている様で、特に私ぐらいの20代の投票率の低さが目に付く。これは、非常に危険な状態だと言える。それというのも、私達が行政というものに意見をする機会はあまりないが、「選挙」という制度から、行政に対して意思表示ができる訳で、今の日本の状態というのは、大半の国民が自ら意見を言う機会を投げ捨てているため、国民の意見の反映されていない行政を作り出しているからである。偉そうにこの様な事を言っている私も実際の所、今、選挙に行って投票するという時になったら、多分誰に投票して良いのかわからないと思う。これは私が日本の政治という物に関心がない訳ではなく、政治家という物に対する不信感があり、立候補者が言っている行政改革、税金対策についての公約を聞いていても、本当にやろうとするだろうかという不信感を抱いてしまう。

 いくら今、日本の政治家が悪い、汚い等と言われていたとしても、全員が全員悪い訳はなく、中には本当に国のために仕事をしている人がいるはずであるからと思うのだが、与えられてくる情報は悪い話ばかりなので、どうしても不信感が先走ってしまう。この様に思って選挙に行く気がしなくなっていく人々もたくさんいると思う。ここであきらめずに私達投票する側も、立候補者の主張の数々をしっかり聞く時間を作って、しっかり見極めた上で、投票するなり、それでも、自分の考えに合う人がいない場合は棄権すべきだと思う。何しろ少しでも政治というもの関して参加していかないと本当の日本の政治はなくなってしまう。


                

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