「君らの美って、いったい何なの?」

山崎れいみ

 お年寄りへの苦言の次は、若ものへも一発かまさなきゃ不公平というもの。

 で、3月初めの某日、渋谷税務署へ確定申告を提出に行ったときのこと。JR渋谷駅から税務署への道は、あの名にしおう渋谷センター街。センター街をご存じない方のために若干の説明纈ヴッだの、ズボンがずり落ちそうなほど下げて着るスタイルなどの若モン風俗の発祥の地、であると同時に援助交際なるものもこの辺りでお盛んという噂のロード。 いましたよいっぱい、そのテの若モンが。そこで女の子以上に目について、むしろ呆然自失の感をもったのは男の子たちの風俗でありました。わが年代の者から見れば、ダラシナイとしかいいようのないスタイルには、いまやいささかの見慣れがあったが、やたらテがこんでいる首から上の装飾には唖然!

 髪の毛は勿論茶髪と言うよりは金髪、それもダンダラ模様に刈り込んで、顔面を見れば驚くなかれ、数カ所にわたってピアスのオンパレード。まず左眉に2つ、右瞼に1つ、鼻梁に2つあってご丁寧に鼻ワッカ。さらに鼻下に1つ。当然のことながら耳には本来のピアス、それも両耳あわせると優に10個は装着しているのだから仰天。それにしても痛くない? 目玉や口、鼻に違和感はない?

 ねぇ、どうみてもステキじゃないんだから、真剣に考え直してみてよ、そのカッコ。親が嘆くよ。えっ、親は知らない? こんな若モンに次世代をまかせていいんでしょうかねえ。




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