良きメッセージは子供を伸ばす!

 一ツ橋アーツではスポニチ登山学校、スポニチ・マスコミ・アカデミーを開いている。この二つの学校に生徒として学んでいる元中学校の校長で河村保男さんという方がいらっしゃる。

 河村さんは登山学校の二期生で卒論では「山を愛し、山に愛され」と、山行の楽しみを綴った作品を提出された。この作品は私の胸に何かを訴えるものがあった。

 最近、河村さんの評論を読む機会に恵まれた。全文を紹介させていただくが、「良きメッセージは、子供を伸ばす!」こそ、私が今年のキーワードの一つにあげた「創造的コミュニケーション」そのものである。

 学校でも、家庭でも主として「言葉」を使ってそれぞれの「教育活動」を展開しています。送る「言葉」(メッセージ)によって子供を成長させるのに大いに役立っています。

 ところが、時として、やる気をなくさせたり、出ようとしている芽を摘み取ったり、可能性への自信や期待感を奪ってしまうこともあります。この時はきっと子供をけなしたり、不足な点を指摘ばかりしていて、暗い気持ちを与えていたのだと思います。これは、子供を伸ばすのに、マイナスの「言葉」(メッセージ)を送ったことになります。

 子供が「やる気」を起こし行動を始めるきっかけは、@うまくいった時 A他から認められ、ほめられ、励まされた時 B自信を持った時 C進歩を感じた時 D興味・関心を持った時 であり、この時、子供はかならず伸びているのです。

 特に、学校教育、家庭教育では、Aが重要だと言えましょう。私の中学時代の第一の思い出は、目立たなかった私でしたが、初めて先生にほめられて尊敬の念が高まるとともに、その時今の職業を志したのです。4年前、40年ぶりにお会いし改めてAの大切さを認識したのです。

 伸びるのは子供自身ですが、支え役は、親であり教師なのです。「良き言葉(メッセージ)」を送り続けることが子供達の大きな成長を導く導火線にきっとなることでしょう。

 ところで、早くも、2月、3年生は高校入試、本校は100%進学希望、全員が希望の学校に入れるようにと願っています。正月3日には高尾山に出かけ祈願してきました。

 3年生諸君には、受験に際し「平常心で頑張れ!」というメッセージを贈り、そのコツを「アイウエオ」で伝授しました。

 【ア】あせるなよ!
 【イ】いじけるなよ!
 【ウ】うろたえるなよ!
 【エ】笑顔を持って!
 【オ】思いきってやれ!

 とにかく、全力を尽くしてくれることを期待しています
                       

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