2013年(平成25年)5月1日号

No.572

銀座一丁目新聞

上へ
茶説
追悼録
花ある風景
競馬徒然草
安全地帯
いこいの広場
ファッションプラザ
山と私
銀座展望台(BLOG)
GINZA点描
銀座俳句道場
広告ニュース
バックナンバー

茶説

近ごろつらつら思うこと

 湘南 次郎 

 いよいよ、値上げが始まった。ティファニー・ディオール・ダンヒルと高級品が真っ先に。デフレ脱却お手伝い。お金持ちよ頑張れ!もっとも我々、100円ショップやユニクロ、吉野家愛用の庶民には、ま、関係ないか?朝刊より先にチラシ見て、今日のプランを考える主婦の方がたの生活防衛のいじらしさ。名言「貧乏人は麦を食え」、うちではとっくに食べている。

 なまじ、智に働けば角(かど)が立って邪魔にされ、情に棹(さお)させばおれおれ電話で流される。漱石先生、とかく人の世は住みにくい。体のきかぬ年金生活高齢者は、どうすりゃいいの思案橋。先がないから静かに静になるべくストレス溜めぬよう。だけど、宮沢賢治先生よ、東に行けばテロがあり、西は鶏のウイルスだ、北を向いたら核ミサイルに専念し、民のかまどは淋しくなりたりで食うや食わず。南の島は変な飛行機や船が我が物顔で入って来る。雨にも負けず風が吹きM2.5 、黄砂が飛来する。周りは一体どうなってるんだ。

 先日テレビで最後の将軍、徳川慶喜のあだ名が「二心殿」(二枚舌)と言われたとのこと、現代でも総理で大金持ちのせこいダンナは、沖縄を振り回す芸当をやった。次に登場の大災害惨烈の極所にイライラどなり散らしうろたえた一番悪い指揮官の典型を見せた総理に政治を任せた悲劇。次のドジョウ君が頑張ったが時すでに遅く、ケツをまくってタンカを切ったが迫力なし。わが国民はそれほど程度が悪くない。もうこの辺でと気が付いたのは不幸中の幸いか?

 そこで、いよいよ、吉田松陰門下の安倍君登場。日本国も捨てたもんじゃない。政治、経済、教育、国防、厚生の再生だ。大多数の国民は支持し期待をしている。かつて、主幹の牧 念人氏が右傾化についてご高説を述べられていたが、小生は浅学非才、高邁な文章など書けるわけはないが、どうして、憲法前文「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した」なのか?どうも現状は国民の安全と生存大丈夫?周囲の国を眺め可笑しいと思わぬ方がよっぽど可笑しいのではないか。まして、右傾化とはとんでもない。周りの国のように普通になりたいだけだし、悪さは絶対しない。昔のように満州、朝鮮、台湾、樺太など欲しいわけでないのに。ただ、国家、国民を守りたいだけ、つまり、すっかりゆるんだ左巻きのゼンマイは、余ほど戻さないと当たり前にならない。竹島、尖閣、北方領土(小生、昨年羅臼より国後島を望見、悲憤!)のどこに公正と信義があるのだろうか?

 国を守り、郷土を愛し、孝養、礼節を尽くし、親・兄弟・親戚や友と仲良く、長幼序あり、滅私奉公、感謝報恩、信頼敬愛、質素倹約、ごあいさつ等々、つまり最低限の道徳を唱え、何が右傾化か?江戸っ子はそんな訳の分らぬことを言うのを低俗だが「チャンチャラオカシイ」という。