2012年(平成24年)12月10日号

No.558

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茶説

時代・政治・選挙・世相

   牧念人 悠々 

 時代の流れが激しいのであろう。私はいつの間にか時代に取り残されたような気がする。自衛隊の名称を国防軍でも軍隊でもいいと思うのに国防軍はけしからんと言う。憲法改正は当たり前だと思っているのに「憲法を守れ」と叫ぶ輩がいる。国際法によれば、占領下では占領行政を進めて行く上での必要な立法は認められているがその国の根本的な法律を作ることは認められていない。占領軍は明らかに国際法違反を犯した。だから日本は昭和28年に独立した際に憲法を改正すべきであった。それが当然であった。独立直後、憲法改正を唱えた識者がいたが実らなかった。そのようなことを知らない政治家が多数存在するのが残念である。

 自分の国は自分で守るのが当たり前であるのに今の自衛隊で良いと思っている国民が少なくない。今の自衛隊は同盟国である米軍が死滅の危機にさらさても助けに行けずただ見ていているだけである。国連すら認めている集団自衛権を認めないからである。こんなバカなことはない。別に戦争を仕掛けるというのではない。友情としても当たり前のことをしようと言っているのに過ぎない。集団自衛権を認めと言うと『右傾化だ』という。さらに言えば中国。北朝鮮が核を持っている。これは脅威である。中国は明らかに日本を属国化しようとしている。北朝鮮にしても核を平気で使う懸念がある。日米同盟がいかに大切かを知るべきである。私には日本も核を持つべきだという意見を吐く人がいるがその気持ちは十分わかる。と言えばさらに“右傾化”したといわれる。
今年の紅白歌合戦の出場者の名前もその歌もほとんど知らない。テレビはほとんどニュースしか見ていないからであろう。芸能関係のニュースは事細かに読んでいる。芸能関係の事件は人間の欲望が端的に表現される。走りと言うべき現象が起きる。それがやがて政治の世界にも表れる。芸能ニュースを見ればやがて起きるかもしれない政治の出来事を予知できる。

 今度の総選挙で自民党が勝つがその勝因は民主党が余りにも統治能力に欠けていたからである。不景気・外交の拙劣さ・日米同盟の弱体化・東日本震災復興のスピード感の無さなど見るに堪えないものがあった。この閉塞感打破のために無党派層が大きく動くとみる。

 この頃日にちを間違え、人の名前が出てこず、忘れぽっくなった。それでも16日には投票する。