スパイで捕まり拷問を受けている!
| 新山 恭子 |
今回の夢の相談相手は東京・江東区のM・Nさん、38歳、会社員です。
- M・Nさん 『拷問を受けている夢です。ナイフや銃を突きつけられ、壁にはりつけにされるが、実際には体を傷付けられはしない。「早くしゃべって楽になりな!」と言われるが、返す言葉がない。どうも私は、国際テロ防止活動をしているスパイで相手はテロリストのようです。』
- 新山さん 『「スパイ」になっている状態が現在の心理風景です。スパイは常に味方のふりをして敵の中にいます。自分を表に出さず、気持ちより任務を優先して、絶えず緊張を強いられ、周囲からの情報にアンテナを張っています。
日常で意識しないうちに、周囲からのプレッシャーを受け、疎外感を味わっているのでしょう。心理的に孤立しているのかもしれません。「テロリスト」は反体制的なものを意味する反面、隠された突拍子もない創造性ともいえます。使い方次第では素敵な個性になっていきます。』
- M・Nさん 『素敵な個性ですか?』
テロリストはあなた自身の影です
- 新山さん 『「影」を代弁するテロリストが言うセリフは必要なメッセージです。本当にやりたいこと、言いたいことを表現してほしいと影の自分が訴えているわけです。現在の状況は壁にはりつけにされるぐらい身動きのできない状態と考えられます。このような夢は「警告夢」といい、その人の危機を必要なときに伝えてきます。自分の言葉、行動に「ふり、みえ、やらせ」がないかチェックしていくよいでしょう。』
★新山 恭子(にいやま・きょうこ)1948年(昭23)12月21日、東京都生まれ。東亜国内航空(現JAS)客室乗務員として勤務した後、秋山さと子氏に師事しユング心理学を研究。現在は産能大学経営開発本委嘱講師を務めるかたわら、ドリームコンサルタントとして講演、研修などで活躍。ラジオ日本「新山恭子のドリームトーク〜夢はあなたへのメッセージ〜」(日曜後5:35)のパーソナリティーとして出演。
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