2010年(平成22年)11月20日号

No.486

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競馬徒然草(183)

―ブエナビスタの強さ― 

 10月31日に東京競馬場で行われた天皇賞(秋)は、ブエナビスタが1番人気に応えて堂々と優勝した。1番人気の馬がその期待に応えて堂々と勝つのは、一種の爽快感を感じさせる。その勝利は僅差の辛勝ではなく、実に堂々たるものであった。

 強い馬が人気に応えて、堂々と勝つ。最近はこのようなレースにお目にかかったことがないような気がする。 それだからこそ爽快感も感じられるというものだろう。この馬の今後にも注目してみたい。

 2番人気のアーネストリーは3着に敗れたが、4番人気のペルーサが2着に食い込んだため、配当は大した波乱とはならず、まずまずというところ。このため喜んだファンも多かったことだろう。

 勝ったブエナビスタは4歳牝馬。将来的なことを考えると、来年いっぱいで繁殖牝馬への道を選ぶことも考えられる。それを思うと、来年のレースはますます注目されるところだ。ところで、2着に頑張ったペルーサはまだ3歳馬。それだけに今後はまだまだ競走生活も長い。父がゼンノロブロイであるから、今後も期待できるのではあるまいか。502キロの馬体は立派だが、3歳秋でこれだから、今後はさらに成長する可能性はある。ブエナビスタのようになれるかどうか。これまた注目してみたい。
 

(新倉 弘人)