2010年(平成22年)6月20日号

No.471

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(177)

―ダービーの波乱― 

 今年のダービーは第77回だという。第1回の開催は昭和7年というから、歴史は古い。それはともかくとして、馬券も縁起をかついで7番とか7枠から買うといったファンもいたようだ。しかし残念ながら、7は駄目だった。その7番というのが、実はヴィクトワールピサで1番人気だった。縁起はともかく、実力から見て1番人気は当然だった。ところがゴール前で一息伸びず、3着に敗れた。
 こちらのほうはともかく、ひどいのは2番人気ペルーサ(横山騎手)のスタートでの出遅れだった。あの時点で、早くも負けが確定したようなものだから、ひどい話だ。横山騎手には嫌な記憶がある。今年の高松宮記念では2番人気アルティマトゥーレに騎乗したのだが、スタートで躓いている。馬の態勢を立て直して最後方からレースを進めたが、あれでは勝負にならない。結局5着に終わった。
 その横山騎手が騎乗のダービーでのペルーサだが、スタートのまずさも、直線で追い込んでの着順(5着)も、高松宮記念と同じだ。これはどういうことだろうか。いずれにしても、愉快な話ではない。
 それはともかくとして、ダービーで優勝したエイシンフラッシュは強かった。ついでに言えば、馬番は1番だが、人気は7番人気だった。やはり7という数字には縁のあるダービーだったようだ。
 

(新倉 弘人)