2008年(平成20年)1月1日号

No.382

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競馬徒然草(127)

―1年のしめくくり― 

 1年のしめくくりの時期がやってきた。12月の大レースでは、朝日フューチュリティがその1つ。夏にデビューした2歳馬のナンバー1を決めるレースだ。12月9日、中山で行われたが、またしても1,2番人気が消え、波乱となった。1番人気スズジュピターは5着、2番人気アポロドルチェはなんと11着に惨敗だ。優勝したのは3番人気のゴスホークケンだが、好スタートから飛び出すと、他馬を寄せ付けずそのまま逃げ切ってしまった。意表をついたこの逃げ作戦に、人気の両馬は見せ場もなく終わった。
 このようなレース展開を予想したファンは、少なかったようだ。しかも、ファンを驚かせたのは、2着に食い込んだのが10番人気のレッツゴーキリシマということ。この波乱は一体どうしたことだろうか。波乱のレースが多かった今年を象徴しているようでもある。この流れでいくと、有馬記念も波乱ということになるが、果たしてどうだろうか。
 有馬記念の出走予定馬を見ると、例年になく牝馬の多いことが目立つ。ダイワスカーレット、ウオッカ、フサイチパンドラ、プリンセスルシータ、アルーリングボイスと5頭もいる。これらの中では、ダイワスカーレットの人気が高いが、牡馬のメイショウサムソンなどを相手に逃げ切れるかどうか。1年のしめくくりにふさわしい名勝負を期待いたいものである。

( 新倉 弘人)

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