2007年(平成19年)10月1日号

No.373

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競馬徒然草(123)

―牝馬と牡馬のレベル― 

 「競馬の世界でも、ウーマンリブの時代ですかね」と、競馬ファンがいうのを聞いた。スプリンターズSの結果を見てのことだ。勝ったアストンマーチャンが牝馬だからだ。「牡馬はだらしがないね」。この言葉に続くのが、冒頭の感想というわけだ。一般の多くの競馬ファンは、こうした牝馬・牡馬という観点からの見方はあまりしないようだ。だが、初心者には初心者らしい感想があるもので、おもしろく思われる。
 いわれてみると、スプリンターズSは2着のサンアデイユも牝馬で、牡馬は3着にとどまっている。不甲斐ないといえば不甲斐ない。「スポーツの国際大会でも日本の男子は駄目だった。女子のヤワラちゃんは活躍したけれどね」。いわれてみると、いちがいに否定できないものがある。先ほどのファンが「ウーマンリブの時代ですかね」という感想を漏らすのも、頷ける。
 ベテランのファンは、「あのレースには、たまたま強い牡馬がいなかっただけのこと」というが、現在の牡馬全体のレベルはどうなのだろうか。牝馬のレベルが上がってきているとは、いえないのだろうか。そうだとすれば、牝馬・牡馬混合のレースでは、牝馬軽視の考え方や予想は改める必要がある。ファンの素朴な感想から、スプリンターズSではそんなことを考えさせられた。初心者のファンからも気付かされることはあるものだ。
  

( 新倉 弘人)

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