2007年(平成19年)9月20日号

No.372

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(122)

―実力馬同士の争い― 

 「波乱がないのは久しぶりだね」「平穏な日もいいものだ」。ファンから、そんな声も聞かれる。9月16日の「セントライト記念」(GU、中山芝2200)と「ローズS」(GU、阪神芝1800)のことだ。ともに人気馬が1,2着。お蔭で配当は堅く収まった。枠連でともに500円以下。
 配当は安いが、安心して見ておれたレースなので、精神衛生上もよかった。あまりハラハラドキドキのレースの場合は心臓にもよくないが、その点は心臓の心配もなかったレース。たまには、こんなレースもあっていい。
 いや、それよりも、強い馬が順当に1,2着したことに、大きな意味があるようだ。「セントライト記念」は菊花賞トライアル。勝ったロックドゥカンプは無傷の4連勝で、菊花賞を目指す。05年のディープインパクト以来、無敗の菊花賞制覇に賭けるわけで、大記録達成が注目されるところだ。
 一方、牝馬によるローズSのほうは秋華賞トライアルで、1,2着馬とも秋華賞を目指す。ダイワスカーレットのほうは桜花賞優勝馬だが、オークスには出ていない。一方のベッラレイアのほうは、桜花賞には出ていないが、オークス2着の実績がある。両馬にとっては今回が初めての対戦だったが、距離は1800だった。次の秋華賞は距離が2200で、400メートル延びるだけに、距離の適性が問われるところだ。また、騎手(安藤克己と武豊)の腕比べも注目されるところだ。
  

( 新倉 弘人)

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