2007年(平成19年)6月20号

No.363

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競馬徒然草(116)

―早くも注目馬の登場― 

 暦より一足早く、競馬の世界では夏競馬が始まっている。夏競馬の話題といえば、何といっても2歳馬のデビューだろう。早くも来年のクラシックを目指す馬たちの走りを見ることになるのだから、それだけに関心も高いというものだ。
 なかでも最も注目されたのは、阪神競馬の初日の第5レース。ポルトフィーノ(牝、角居厩舎)のデビーだ。早くから評判が高く、新馬勝ちは確実視されていた。関心はどんな勝ち方をするかにあった。
 レースはその期待どおりに終わったのだが、2着馬(マイサイドキック)に5馬身差をつける楽勝で、改めてその強さを印象づけた。 レースはスタートよく飛び出すと素早く先頭に立ち、そのままマイペースの楽な逃げ。直線では追うところもなかった。騎乗した武豊騎手のレース後の第一声は「僕は乗っていただけ」というもの。馬が気ままに走っただけというのだから、驚くほかはない。
 今年は牝馬のウオッカがダービーを制したが、ポルトフィーノも牝馬。来年のダービー制覇を期待する声も聞かれる。ウオッカと同じ角居厩舎であることも、期待に輪をかけている。いずれにしても、夏競馬の開幕早々、大変な馬が現れたものだ。
 それにしても、また角居厩舎とは恐れ入る。いったいどうなっているのだろう。他厩舎からも強い馬の出ることを期待したいものだ。

( 新倉 弘人)

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