2007年(平成19年)1月10号

No.347

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(101)

―SSの後継馬、次世代の活躍― 

 競馬の世界における話題のひとつといえば、サンデー サイレンス(SS)亡き後の種牡馬の後継争いである。種牡馬としてのSSは、数々の活躍馬を出してきた。産駒が走り始めたのは94年で、まず、フジキセキがGTの朝日杯(現・朝日杯フューチチュリティーステークス)を制するなど、快調な滑り出しを見せた。フジキセキは故障で引退したが、95年の皐月賞はジェニュイン、ダービーはタヤスツヨシが制するというふうだった。
 以来、3冠馬となったディープインパクトを含めて、SS産駒は中央競馬で2595勝を挙げた。GT勝利は67勝。クラシックは、ダービー6勝、皐月賞7勝、菊花賞4勝、桜花賞3勝、オークス3勝の計23勝。SSは日本の競馬に旋風を巻き起こした。振り返ってみると、06年の2歳種牡馬成績で上位を占めたのはSS産駒の種牡馬だった。1位アグネスタキオン、2位スペシャルウィーク、3位ダンスインザダークと、いずれもSSを父に持つ。
 さらに言えば、昨年の2歳王座決定戦、朝日杯フューチュリティーSを制したのがドリームジャーニー。記憶に新しいところだ。フルゲートの16頭。出遅れる不利にも拘らず、直線でゴボウ抜きした強さは強烈な印象を与えた。このドリームジャーニー(父ステイゴールド)は、サンデーサイレンスの孫に当る。こう見てくると、SSの影響力は強い。そんな状況の中で、今年はどんな馬が活躍するだろうか。一つの見どころであるようだ。

( 新倉 弘人)

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