2002年(平成14年)7月1日号

No.184

銀座一丁目新聞

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安全地帯(14)

−ゴルフにめぐじらを立てるな−

−真木 健策−

 

 ゴルフは体によい。黙っていても1万5000歩ぐらい歩く。脳の働きもよくなる。ゴルフの極意は、集中力、リズム、間(ま)であると思い込んでいる。この極意はすべてに通じる。
 このゴルフをやったのはけしからんといきまいている政党がいる。民主党である。その言い分は防衛庁リスト作成問題で国会が紛糾している最中、防衛庁幹部と与野党防衛族議員がゴルフしたのは問題があるというのである(6月27日毎日新聞)。言い分はよくわかる。ゴルフの翌日、衆院武力攻撃事態特別委で防衛庁リスト問題をめぐる集中審議が行われているからである。ゴルフを一緒にしたからといって発言に手心が加えられるというものでもあるまい。プレー日は日曜日であり、それぞれ会費を負担し、自分の車で行ったというからそう問題ではあるまい。あまり重箱の隅を突っつくなと言いたい。あまり聖人ぶるなとも言いたい。いま、国のために何をなすべきか、党のために何をなすべきかを真剣に考えるべきだと思う。
 えひめ丸が米潜と衝突沈没した際、当時の森首相がゴルフをしていて問題になった。前記の場合と事情が全く異なる。処理を誤れば、国民に反米感情を起こしかねない重大事故であった。森首相は直ちに官邸にもどるべきであった。
 どうも物事の軽重の判断がつかなくなっているよう気がする。物事には優先順位がある。どうでもよいことは後回しにすればよいのに、すぐに「けしからん」といきがってみせる。また、つまらないことをいかにも大事なことのように扱う。集中力とリズムと間をなくしているからだとしか思えない。

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